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高速道路の新料金制度
政権交代が行われたことにより高速道路の料金が今後どうなっていくのか?混沌とした状況です。料金を無料化するといった政権公約も今は昔の話で、実現見込みが極めて低い中で、政府は一向に白旗を揚げる気配がない状況。そこで気になるのが2011年4月以降の料金です。
2010年12月24日報道ベースによる高速料金
現時点で分かっている2011年4月以降の高速料金について説明します。報道ベースですので、不明な点もありますが参考まで。報道機関により若干差がありますが、新料金制度の実施予定期間は2年から3年程度の見込み。
また、新料金の恩恵が受けられるのはETC搭載車両に限定する方向で調整中と各社報道しております(一部報道期間ではETC限定と明言している所もあり)。なお、細かい点については、年明け1月中には明らかにするそうです。
平日上限二千円の新設
土日祝日に実施されていた上限料金制を平日にも拡大すると発表されました。前々からちらほら報道されてはおりましたが、ようやく政府&与党が合意に達したとのこと。軽自動車とエコ車が千円、普通車で二千円が上限になります。
春先にも同様の案が発表されてはおりましたが、当時は時間帯割引を廃止した上での上限制導入、つまり大半の利用者にとっては大幅な値上げを意味しておりましたが、最終的には従来からの時間帯割引を継続した上での上限制導入という形に落ち着きましたので大幅にユーザーメリットが向上することになります。
千円高速の継続
自民党麻生政権の時に実施され、もともと2年間の期限付きということでスタートした割引制度で、2011年3月には終了期限を迎える予定でしたが、延長が政府与党間で合意されました。土日祝日の適用は変わりませんが、従来適用外とされてきた大都市近郊区間にも適用が拡大するかが議論されています。仮に適用範囲が拡大されればより使い勝手がよくなることが見込まれます。
各種時間帯割引
前国交大臣が上限二千円導入と引き換えに廃止すると言っていたETC搭載車両向けの各種時間帯割引は継続が決まりました。短・中距離走行がメインの大半のドライバーにとっては時間帯割引の存続は死活問題でしたので、今回の決定は大きいです。
首都高速・阪神高速/本州四国連絡高速道路/東京湾アクアライン
首都高速&阪神高速は、料金圏毎の定額制を廃止して500円~900円の範囲の距離別料金を導入予定。従来から実施されているETC割引の行方については特に情報はありません。
また、本四高速については、普通車に関しては土日祝日の千円高速を継続。平日は上限二千円とし、他の高速道路からの乗り継ぎ車両については別途の割引を検討するとのこと。また、東京湾アクアラインについても何らかの割引措置はとられる模様ですが、詳細は明らかになっておりません。
トラックなど中型車両以上の割引
2010年春先には上限5千円制を導入するとも言われておりましたが、近距離輸送業者に甚大な影響を及ぼすことになるため、上限制導入の見送りが決定され、従来どおり時間帯割引や大口割引などが継続されることになります。
まとめ
時間帯割引や千円高速など従来からの割引制度を継続しつつ、平日に上限制を新設するということで利用者にとってはメリット大の料金制度となりそうです。ETC導入がまだという方は早めに導入してとっとと元を取ってしまった方が得策でしょう。当サイトで紹介している方法を利用すれば数回の利用で簡単に元が取れるはずです。
ただ、新料金制度は公共交通機関をはじめとする周辺業界に大きなインパクトを与えます。プラスもあればマイナスもあります。ひとりのユーザーとして、割引が拡大されることは嬉しいことですが、国全体のことなど長期的なことを考えると諸手を挙げて万歳という訳にはいかないような気がします。